ありがとうDK長妻怜央


わたしが長妻くんをすきになったのは、彼が高校一年生を終えたか終えていないかそのくらいの時期だった。長妻くんのはじめての遠征の地、Sexy Zone Sexy Power Tour in福岡。2015年3月15日。寒かったけれどとても天気の良い日。その日がくるまで、わたしは少しばかりも生活の中心が長妻くんになる日がくるなんて想像をしていなかった。わたしだけじゃなく、わたしの周りも、きっと。
当時、健人担だったにも関わらずだいすきだったJr.がいた。それは長妻くんではなく、もうこの世界にいる子ではないので名前は伏せるけれど、2014年に放送された深夜枠ドラマで長妻くんと仲良し3人組を演じていた内のひとり。今のご時世は便利なもので、公演が始まる前に目撃情報やらなんやらでバックのメンバーのおおよそを知ることができた。案の定その子はついていないことが分かり、いつもと変わらぬ常連セクゾバックメンバーの中で、あ、この子ドラマで...と、ふと目に留まったのが長妻くんの名前だった。


「◯◯くんいないし長妻みよ〜〜(*゚∀゚*)」(まじでこんなに軽いノリだった)(※何度も言うが当時の担当は健人くん)

この軽率な一言から、そう全ては始まったのである(突然なに)。





最初はクールな子なのだと思っていた。今時のDKっぽい、チャラチャラしてそう、健人くんの甘いセリフなんて小馬鹿にしちゃってそう......






見事に真逆だった。

新たな一面を知れば知るほどに、あれ思っていたのと違うぞ...の繰り返し。長妻くんは詐欺師なのかと思うほどに、すべてが真逆。実際はクールなんてかけ離れていたし、今時珍しい純粋っぷりのピュアDKだったし、健人くんと同じくらいに頭ぶっとんでた。完全に騙された。

そのせいもあってか、長妻沼に引きずり込まれるのにそう時間はかからなかった。
セクパワ横浜(この間にちゃっかりクリエも入った)、大阪、名古屋と公演を重ねるごとに、それはもう順調に堕ちていった。言うならば、セクパワが5/28に名古屋でオーラス公演を迎えた。5/30、長妻くんはまた違う括りでA.B.C-Z Early summer concert in代々木のバックについていることが判明した。翌日の5/31、わたしは気づけば代々木にいたくらいだ(※関西在住)。


そんなこんなで勝手にバタバタしている間に長妻くんは高校二年生になっていて、そこから無所6怒涛のサマパラバック事件、エビ座の出演を発表するも突然の大抜擢!オーディション3秒で月9の役を勝ち取りエビ座はなかったことに事件、毎週月曜夜9時に地上波事件、世間に見つかりたくさんスカッとしちゃったよ事件、出ないと噂されていたジャニワにほぼセンターで出ずっぱり長妻ワールドin帝劇が開催されていた事件と、様々な事件があった(ない)。そしてその頃には滝沢歌舞伎への出演が密かに決まっていたらしい。


滝沢歌舞伎がはじまる頃には、長妻くんは高校三年生になっていた。制服姿を見られるのもあと一年か〜...とおもっていたあの頃。一年ってこんなに短かった?つい昨日のことのように鮮明に思い出される滝沢歌舞伎。この時の流れの速さの原因は言うまでもないのだけれど。

2016年5月21日。それはあまりにも突然だった。その日はLove-tune(安井、萩谷、森田、真田)のクリエ...なはずだった。滝沢歌舞伎もようやく終えて、わたしには特に何ら関係のない公演......だとおもっていた。なのに、公演前から謎によくみかけた「長妻」の文字。それに加え顕嵐、諸星...?
結局そのクリエには入っておらず、わたしの中では幻の公演と化したのだけれど、間違いなくクリエから誕生した7人のLove-tuneというユニット。長妻くんの、はじめてのユニット。


Love-tuneの唯一の現役高校生として、末っ子ポジションの長妻くんのエピソードはどれもこれも微笑ましいものばかり。ここまで年齢差があると、それはもう家族のような構図で。Love-tuneにいる長妻くんの(主にイタズラする)姿は、見ているだけのこちら側にもたくさんの元気を届けてくれた。
クロバットにキーボード、Love-tuneに加入してからは今までの活動からは想像もつかないようなポジションを任せられることばかりで、不安がなかったと言えば嘘になる。元々楽器ををやっているメンバーの中に、初心者の長妻くんがポーンとキーボード担当です、と入れられるのは無茶があるだろうと、それこそ長妻くんである必要性がまったく分からなかったこともあった。アクロバットだってそうだ。でもそれは、まだ何色にも染まっていない長妻くんの真っ白ゆえの伸びしろを買ってくれていたからこその役割だったのだろう。現に今、アクロバットもキーボードもとてもかっこいい姿を披露し、自分色に染めようとしている。Love-tuneでなければ、絶対に見られなかった一面だ。






長妻くんは、高校入学と同時に地元の茨城から上京したらしい。中学時代の、苦労した話も本人の言葉で誌面を通して知った。シンデレラストーリーとは、まさにこのことを言うのだろうか。報われはじめてからの姿ではあるけれど、努力が報われる瞬間を、わたしはたくさん目の当たりにしてきたように思う。

長妻くんは自分の高校生活の三年間を一体どのように振り返るのだろう。
修学旅行も、最後の体育祭も文化祭も、参加できていなかったよね。「仕事がすき」と幾度となく伝えてくれているけれど、それでも普通の高校生活はかけがえのない青春の時間だと思う。大人になればお金を払っても経験することは出来ない。長い人生において、たった三年間しかない高校生活に悔いはないだろうか。上京して、選んだ道に後悔はしていないだろうか。

長妻くんの高校生活と仕事の両立を見られる範囲ながらも見てきて、少なからずわたしはとても楽しかったししあわせだった。こんなに制服が似合う子ほかにいない!と沸き散らかしたり、DKならではの放課後エピソードに悶え苦しんだり、本人たちが思ってる以上に、DKって、制服って、卒業をとうの昔に終えた人の目から見ると輝いてみえるんだよ(笑)たった三年間、終わりが決まっている限られた時間だからこそとんでもなく儚い。背が伸びたり味覚が変わったり、成長が目に見えるのがとんでもなく尊い

青春の代名詞である何にも変えられない高校三年間を、アイドル活動に捧げてくれて心の底からありがとう。長妻くんの高校時代にであえてよかった、すきになれてよかった。
「現役高校生」の肩書きも、今日3/31が終われば完全に終了する。進学はしないようなので、明日からはもう学生の長妻怜央はどこにもいない。長妻くんらしさを忘れずに、素敵な大人になってね。




高校卒業おめでとう。